石丸伸二氏が地域政党「再生の道」立ち上げを発表する記者会見があり、全部で約2時間に渡る、石丸氏のプレゼンおよび集まった政治記者たちとの質疑応答を見た。その結果、石丸氏が話す話と記者たちの質問がまったくと言って良いほど噛み合っていないことがわかった。おそらく今回、一向に石丸氏の話を理解できなかった報道各社の政治記者たちは、石丸氏の本意をまったく報道せず、例によって重箱の隅をつつくだけのことがこれからはじまるものと確信した。
そもそも政治記者たちは石丸氏をはじめから政治屋のひとりだと思い込んで質問をしており、その用語法も永田町その他でしか通用しない政治屋専門言語で質問しているのに、石丸氏の方は、一般人にしか通用しない現代日本語で答えているのだから、お互いに相手の単語が時々わかるだけであって、その意味なんかまるで通じ合っていないように思えた。
政治記者が石丸氏の言語を理解するためには、まず彼が政治大好きな政治屋ではない、という基本的な事実から出発する必要がある。彼が政治を扱わざるを得なくなったのは、自分の読解力としては、彼がアメリカ駐在時に、特に中南米の経済や為替の分析をしたことが発端だろう。そこで彼が実際に観察し、データを読み解き、歴史を学んだ結果、政治が腐ったら経済がガタガタになり、その結果国民が不幸になる、というはっきりしたロジックを見出してしまったのだと思う。その点、はじめから腐った政治屋と付き合うのが仕事である政治記者は、それが腐っていることにすら気付かず、むしろ国民はこの腐った政治を当然のものとして受容すべきであり、自分たちの仕事は腐った政治の結果を国民にいかに納得させるかにある、とすら考えている。
そこで、彼の地域政党「再生の道」では、政治屋ではなく、一般人である東京都民が都議会のメンバーになって、小池都知事の提案する予算案や各種の議案に対して真剣に向き合い、良いところを伸ばし、悪いところを指摘するのが東京都議会の正しい機能であるという認識に立ち、一般人に2期8年を上限として都議会議員を務めることができやすいような仕掛け、装置を提供することを目指している。すなわち、他の政党のように、党のマニフェストとか公約というようなものをつくってその魅力をアピールする積もりがない。議員は個人の信念や知見に基づいて議員としての仕事をすればそれで良い、ということになる。
都民が議員になり、またさらに都民に戻れば良い、またはここで行政や政治に参加した者たちが別の地域や国政の場で、別のかたちで行政や政治に参加するためのトレーニングを積む、という活用法もある、と石丸氏は語る。
そもそも党勢をどう拡大するか、何を実現するか、について石丸氏が何かを考えているのではなく、石丸氏は、同一人物が都民と議員を行ったり来たりする世の中になれば、自然に東京都は良い方向に向かう、という信念にしたがって、そのための装置をつくってみただけなのである。
そもそも腐った政治屋の一味でしかない政治記者たちにそれを理解しろ、と言ってもそれはあまりにも難度が高い。しかし、一般人として現代日本語を理解できる都民の皆さんにはわかりやすい話でもあろう。都議会議員の被選挙権を持つ都民の皆さんは、ぜひこの装置を利用していただくことが、東京をひいては日本を良くするために役立つので、お勧めをしておきたい。
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