年収「103万円の壁」をめぐる議論。国民民主党は12月11日、自民・公明の与党と「103万円の壁」について「178万円を目指す」ことで合意しました。しかし、その後、与党が提示したのは「123万円」。
国民が新たな提案を呼びかけるも、与党から123万円を超える数字は示されず、協議は打ち切りとなっていました。
(国民民主党 玉木雄一郎衆院議員)「123万円で決着させるのはわれわれとしては到底納得できないし、合意に反するものだと考えている」
結局、与党税制改正大綱には「123万円」と明記。一方で、12月20日に自民・公明・国民民主の3党幹事長が会談し、継続して協議することが確認されていました。
(国民民主党 榛葉賀津也幹事長)「(123万円は)いわば暫定的な意味合いで、これからの協議でこの予算の中身が修正される。24日に政調会長会談がセットされていますので、ここから再協議をしてもらう」
そして迎えた12月24日。予定されていた再協議は見送りに。一体、なぜ?24日午前、キーマンとなる国民民主党の玉木議員を単独取材しました。
―――24日の税調会長・政調会長の協議が見送りになった理由は?
(国民民主党 玉木雄一郎衆院議員)「24日に聞けるかと思ったら、自民党の宮沢洋一税調会長の予定が合わないということで全部ふっとんだみたいですね。宮沢さんが都合が悪いからと。これより大事な予定があるのかと」
―――年内の協議はなさそう?
「再調整をして、われわれはいつでもやりたいと思っています」
―――17日の与党と国民民主党の協議で、交渉を10分で打ち切りしたことについては?
「椅子に座らずにそのまま出ていったと言われていますけど、古川税調会長に確認したら座ったそうですから。そんな無礼なことはしていない。(案が)全く出てこないので席を立ったと。そしたら後で(一部報道で)『本当は140万円くらいあったんだけどな』とか言ってるんだけど、だったらそこで言ってと思いません?5分あったら10分あったら言えるんだから」
現在も交渉は継続中とのことですが、玉木議員が最終的に目指す金額はいくらなのでしょうか。
―――178万円でなければ123万円?その間もありうる?
「できるだけ178万円を目指して近づけていくのがわれわれの立場です」
―――財源をどうするのか、という問題があるが?
「103万円から123万円に上げた時に(与党税制改正大綱に)『特段の財源確保措置を要しない』と書いているんですよ。20万円上げるときは新たな財源がいらないと言っておいて、われわれの178万円の時はいると言っている。じゃあ21万円だったらいらないのか、22万円だったら?(財源確保措置が不要で)いけるところはどこまでなんだと教えてほしいですよ」
―――いくら以上にしたい?
「123万円以上には絶対しないといけないと思っていますし、あとは特定扶養控除が150万円までいけたわけですから、150万円以上には絶対決まっていかないと。他の制度との整合性を最低限とっていかないといけないと思います。もし(自民党が)140万円の案を持っているなら、140万円がスタートラインだよね」
自民・公明の両党は来年の通常国会について来年1月24日召集で政府側と調整を進める方針で、そこが交渉の一つの区切りとなります。
「試合は終わっていませんから。まだまだ(予算案が採決される)2月末くらいまで試合は続いているので、皆さんの思いをしっかり受け止めて、5万円でも10万円でも、さらに15万円でも20万円でも上げていく交渉をやります」
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